A-styleソムリエ ワインコラム アーカイブVol.2 ソムリエおススメのワインや美味しいワインの飲み方をご紹介します。

2025.4.10
ワインを飲んで健康に!話題のエイジングケア※1とは

※1 年齢に応じて、健康維持を目指すこと

フレンチパラドックス

ワイン愛好家の皆様ならフレンチパラドックスという言葉を聞いたことがあると思います。フランス人がバターやチーズなど脂肪分の多い食事をとっているにもかかわらず、心臓病の発症率が低いという現象です。

その理由の一つとして、フランス人が適量の赤ワインを飲む習慣があることが挙げられます。赤ワインに含まれるポリフェノールは抗酸化作用を持ち、血管を健康に保つ働きがあるとされています。このフレンチパラドックスが大きな話題となり、日本における1990年代後半のワインブームを後押ししました。

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ワインの新たな健康機能「糖化ケア※2作用」

フレンチパラドックスの影響に加えて、昨今のいわゆる自然派ワイン人気によりワインは健康に良いというイメージが定着しています。そんな中、ワイン輸入業者のモトックスと同志社女子大学薬学部杉浦伸一教授が共同で設立した「エイジングケアワイン研究所」の研究により、ワインには「糖化ケア作用」の健康機能があることが新たに明らかになりました。

「糖化」とは老化を引き起こす原因のこと。臨床研究の結果から、1日グラス1杯のワインを飲用することは、体内の老化を抑制するのに有用である可能性が示唆されました。

※2 今の若さや美しさを維持すること

話題のエイジングケアワイン

研究所では、消費者が「糖化ケア作用」に着目したワインを選べるよう、評価基準を策定しました。その基準をクリアしたワインを「糖化の進行予防に役立つ可能性のあるワイン」=「エイジングケアワイン」として認定を開始しました。

エイジングケアワインに認定されたワインを美味しくいただくことが、若さや美しさ、健康の維持に繋がるなんて、ますますワインを飲みたくなってしまいますね!ワインを飲んで、楽しく・おいしくエイジングケアしてみませんか。

2025.1.28
カリフォルニアワインの魅力

情野 博之シェフソムリエ

監修ワインアドバイザー 情野 博之シェフソムリエ

アメリカワインの代表産地

レストランでは世界中のワインが幅広くオンリストされるようになり、ワインショップに行けば世界中のワインがずらりと並んでいます。ワインの選択肢が増え、選ぶ楽しみも増えてきていますが、依然としてフランスワインとアメリカワインの人気は高く、レストランのワインリストでも、ショップの棚でも大きな割合を占めています。

アメリカワインと聞いて真っ先に思い浮かぶのはカリフォルニアではないでしょうか?ワシントン、オレゴン、ニューヨークも注目の産地ですが、アメリカで生産されるワインの大半はカリフォルニアで造られています。また生産量の多さもさることながら、オーパスワンスやスクリーミングイーグルといった有名なワインの多くが産出されていることも人気と知名度の高さの要因でしょう。

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多様な品種とスタイル

カリフォルニア州のほぼ全域でワインが造られていますが、数ある産地の中で特に有名なのはナパとソノマです。それぞれの産地内でも気候、土壌、標高の違いで多様なスタイルのワインが造り出されていますが、大まかに見るとナパは力強くて濃厚、ソノマはエレガントで繊細というイメージです。品種も様々ありますが、ナパではカベルネ・ソーヴィニョンとシャルドネ、ソノマではピノ・ノワールとシャルドネが人気です。

かつてカリフォルニアワインはアメリカンオークの新樽を高い比率で使い、バニラやココナッツの香りがする濃厚なワインが多かったのですが、食のトレンドに合わせるように近年では樽は控えめで上品なスタイルのものが多くなっています。

お料理と共に楽しむ

濃厚なカベルネ・ソーヴィニョンにはステーキはもちろん、ハンバーグやシチューなどしっかり目の味付けのお肉料理がおススメです。ワインにスパイシーなニュアンスがあればブラックペッパーを最後に振ったり、ハーブのニュアンスがあれば粉山椒をアクセントに振りかけると、ワインとお食事の相性が一層高まります。

ボリューム感のあるシャルドネであれば、クリームシチューや鶏胸肉のローストなどのクリーミーで柔らかな質感のお料理がおススメです。

もちろんワイン単体でも美味しくいただけますが、相性の良い料理と一緒に楽しむと、ご家庭の食卓がより豊かなものになります。

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