セット内容
デスパーニュ家はアントル・ドゥ・メールに拠点を置き、ジロラットやトゥール・ド・ミランボーなどのブランドも手がける家族経営ワイナリーです。ミランボーでは英国航空ビジネスクラスに20年間オンリストされるなど、毎年安定して高品質ワインを提供することで知られています。チェリーやスミレのアロマに、少しローストした甘いスパイスの香り。シャトー・モン・ペラは滑らかで密度の高いタンニンを備えたフルボディなワインで、凝縮した果実の風味が余韻にも広がります。
ボルドー右岸サン・テミリオンのすぐ東側に位置する“コート・ド・カスティヨン”。僅か10数年前までは高品質なワインが存在するなどとは誰も考えていなかった、このマイナーなアペラシオンから彗星のごとく現れ、そのような状況を変えたのが、このプピーユのオーナー、フィリップ・カリーユ氏です。彼の造り出す「濃く、絹のように滑らかなワイン」は品評会でも話題となり、専門家によるブラインド・コンテストで、最後まであの「シャトー・ペトリュス」と張り合ったこともあるという実力派ワインです。
『ル・パン』や『ヴュー・シャトー・セルタン』といった銘醸ワインを生み出してきた、ティエンポン家が所有しているシャトー。フラン・コート・ド・ボルドーの地に造った素晴らしいワインは、銘醸ワインを生み出すどころか、ボルドー最小のアペラシオン自体をも有名にしてしまいました。1983年のファースト・ヴィンテージより評論家に絶賛されている人気シャトーです。濃厚な果実味に、伸びやかな酸がありバランスの取れた味わいです。
ボルドーのテロワールと伝統手法を大切にしながらニューワールドや他産地の手法も積極的に取り入れる生産者。1873年に畑を購入以来、ヴァンサン一族は醸造に身を投じ、伝統を代々受け継ぐと同時に近代技術も模索してきました。ワイナリー・マネージメントと生物化学の課程を修めている弟のファビアン・ヴァンサンがワイン造りに加わった1999年からはタンニンとオークの新たなハーモニーのスタイルを取り込んだ、伝統と近代技術の融合スタイルです。ブラックチェリーやバニラ、リコリスなど複雑なブーケが特徴的。滑らかで厚みのあるタンニンに包まれた、凝縮した果実味が上品に感じられる味わい深いワインです。
インフォメーション
2004年に『モーニング』(講談社)で連載を開始。原作者、亜樹直、画オキモトシュウ。2014年に(単行本は44巻分で)連載を終了。『十二使徒』と呼ばれるワインの上に立つ『神の雫』と呼ばれるワインを探し出すことが物語の目的であったが、本編では『十二使徒』の謎を解き明かす。様々なテロワール、幻の醸造法、驚異のビンテージワインが彩る本作は従来のワイン表現方法に則らない、ワイン初心者にも分かり易い独自の表現が受け入れられた人気作。
(C)亜樹直、オキモト・シュウ/講談社