プレミアムワイン ストーリー Premium Wine STORY

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ワイナリー メゾン・エ・ドメーヌ・アンリオ Maison et Domaine Henriot フランス・シャンパーニュ / ブルゴーニュ

  • アンリオ Henriot
  • ブシャール ペール エ フィス Domaine Bouchard Pere et Fils
  • ウィリアム フェーブル William Fèvre

アンリオ

「3つ星レストランをはじめ、世界で愛されるブルゴーニュの誇り」

アンリオ家は17世紀からワイン造りに携わり、1808年にアポリーヌ アンリオ夫人がメゾン アンリオを設立。この時から今日に至るまでの200年以上、家族経営を行っている老舗のシャンパン メゾンです。
20世紀初頭、フィロキセラの流行や第一次世界大戦により畑は大きな被害を受けました。1926年にエティエンヌ アンリオ氏が経営を継承。畑の回復に尽力、海外市場の拡大とアンリオの成長に貢献し、その後、ジョゼフ アンリオ氏が経営を引き継ぎ、アンリオの名声を確固たるものに築き上げました。
現在は、ジル ド ラルズィエール氏がアンリオグループの中心となり、さらなる品質の向上を目指しています。

栽培

自社畑と長期契約を結んだ栽培農家のブドウを使用しています。アンリオが使用するブドウの大半はグラン・クリュとプルミエ・クリュで、アンリオの特徴の一つとして格付け率の高さがあります。
特にアンリオの「エレガンス」を表現するシャルドネの良質な畑はシュイィです。5代目ポール アンリオ氏とマリーマルゲ女史の結婚によってもたらされました。
シャルドネはコート デ ブランの畑のブドウをメインに使用。ピノ ノワールはモンターニュ ド ランスの山の北側の斜面にあるグラン・クリュのブドウをメインに使用しています。

醸造

区画毎に収穫場所に近いプレス機で圧搾し、区画もしくはクリュ毎に別々に発酵させます。
アンリオの特徴としては、シャルドネ比率の高さが上げられます。シャンパーニュ地方の平均が30%程度であるのに対し、アンリオでは40〜60%シャルドネを使用しています。また、アッサンブラージュは多数の異なるクリュからのワインを使用し、スタンダードにさえ豊富なリザーブワインを使用しています。
熟成においては、いずれのキュヴェにおいても法律上の最低瓶熟期間よりも長い期間瓶熟させます。グラン・クリュの原酒は非常にパワフルで酸味豊かなため、オリと触れ合った状態で長い期間熟成させることが可能です。ブリュット スーヴェランで3〜4年瓶熟させています(ノンヴィンテージの法律最低瓶熟期間は15ヶ月)。
これらにより、複雑で深みのあるメゾンスタイルを表現しています。

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ブシャール ペール エ フィス

家族経営だからこそ実現できた贅沢な造り

ブシャールの創業は1731年。1775年にヴォルネーのカイユレ畑、タイユピエ畑などを取得し、ワイン業を開始しました。大躍進を遂げたのは、3代目のアントワーヌ フィリベール氏の時代で、フランス革命の時に国に没収され、民間に払い下げられたポテンシャルの高い畑を次々に購入し、所有面積を広げていきました。1820年アントワーヌ氏はルイ11世と12世が築いたシャトー ド ボーヌ城を購入、地下を熟成庫とし、現在も使用しています。1970〜80年代、一時ブシャールは衰退の時代を経験しますが、1995年にシャンパーニュ アンリオを所有するジョゼフ アンリオ氏が経営を引き継ぎ、畑から醸造などあらゆる面に置いて改革を行いました。そのため、現在ブシャールの品質は向上し、世界に名が知れ渡るドメーヌに返り咲きました。
自社畑のブドウから造るドメーヌワインだけではなく、長期契約だからできる栽培指導を行い、ブシャールのスタイルに合った栽培家からのブドウを購入しています。
病害対策、果実の生産環境、多様性な生物環境をふまえた様々な条件をクリアして、2015年、環境に配慮した農法レベル3の認証を受けました。

栽培

コート ドールを中心に、グラン・クリュを12ha、プルミエ・クリュを74ha、総面積130haの畑を所有しています。約30の畑に気象台を設置し、気象データを収集。地中の温度や湿度まで把握し、病害が発生しそうな区画を予想し、ピンポイントで処置を行っています。収穫は手で収穫し、ブドウをつぶさないように13kgの小型ケースにて運搬しています。その後、醸造所に運ばれたブドウを1階にある選果台にて丁寧に選別していきます。

醸造

ブシャールではテロワールを忠実に表現したワイン造りを目指しています。そのため、樽香は多すぎず、少なすぎずブシャールスタイルを守るため、タランソー社と共同で専用の樽製造会社を設立。それぞれの畑に合った完全なオーダーメイドの樽を調達しています。
また、2005年に、地下2階、地上1階のグラヴィティシステムを導入した新醸造所を稼動。果実・果汁にストレスを与えない環境においてワイン造りを行っています。最新型の小型ステンレス発酵槽や熟成樽同様、特製の木製発酵槽を完備。区画毎に醸造を行っています。
醸造所の地下2階には樽熟庫があり、地下のため安定した温度・湿度でワインを熟成させています。

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ウィリアム フェーブル

透明感を感じるピュアな味わいのワイン

1850年、ウィリアム フェーブル氏が家業を継承した後、積極的に畑を買い増しました。47haまで拡張し、そのうち15.2haがグラン・クリュ畑とシャブリ最大のグラン・クリュ所有ドメーヌとなりました。

跡継ぎのいないフェーブル氏はドメーヌを売却することにし、1998年、同じブルゴーニュにあるドメーヌ ブシャール ペール エ フィスの復活に成功していたアンリオ家が獲得しました。

ジョゼフ アンリオ氏はウィリアム フェーブルの類まれな畑の能力を最大限に生かすため様々な改革を行いました。その一つが当時まだ31歳だった若手醸造家ディディエ セギエ氏の登用です。セギエ氏は1998年、収穫のわずか1週間前に抜擢されたばかりでしたが、それまで機械で行われていた収穫を手摘みに急遽変更する(シャブリでは手摘みは珍しく、今でも95%は機械)など、次々と改革を行っていきました。新樽を多く使用していたフェーブル氏の時代から一変し、新樽を使用しない透明感を感じさせるワインとなり、「最もピュアで最もエレガントな白ワインを造る生産者の1つ」(『ル クラスマン』)と表現されるようになりました。
現在は、ビオロジック(一部ビオディナミ)農法を取り入れるなど、より自然環境によりそった栽培を行い、その認証ではトップレベルの環境に配慮した「農法レベル3」を2014年に取得しています。

栽培

所有面積は約78ha、内プルミエ・クリュ15.9ha、グラン・クリュ15.2haとシャブリの中で最大の面積のグラン・クリュを所有しています。フェーブル氏から受け継がれた素晴らしい畑には、 平均樹齢は30年から50年のブドウが植えられており、2008年からビオロジックを実践し、2011年にはすべての畑で導入しています。2010年からグラン・クリュと右岸のプルミエ・クリュの畑でビオディナミ農法を行っています。

収穫畑を80区画に分けて区画毎に果実の成熟度を判断し管理しています。収穫はすべて手で行われ、小型プラスチックケースを使用して、実が潰れないように運んでいます。そしてシャブリでは数軒だけの選果台で厳格な選果が行われています。

醸造

醸造所はグラヴィティシステムを採用し、ポンプなどを使わずに重力により果汁を移動させることにより、果実にかかるストレスを減らしています。プレスは短時間(1時間半から2時間)で、プレス果汁を低温にて軽く清澄。ヴィラージュとプルミエ・クリュは樽発酵とステンレス発酵を使い分け、グラン・クリュは樽にて発酵させます。

熟成はヴィラージュがトータル6〜10ヶ月。一部を樽で熟成させ、残りはステンレスタンクを使います。プルミエ・クリュはトータル12〜14ヶ月、約50%のワインを4〜10ヶ月樽熟成させ、残りの期間はステンレスタンクを使用。グラン・クリュはトータル約14〜16ヶ月。50〜70%は樽で5ヶ月熟成させ、残りの期間はステンレスタンクを使用します。
シャブリらしいフレッシュ感とミネラルを思わせる風味を生かすため、いずれも新樽は使用していません。

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