生産者探訪 第2回 北海道 加藤さん お米

A-styleグルメ担当が自慢の逸品についてお伺いする、生産者探訪 第2回は北海道米「彩」を育てている加藤さん。驚きのモチモチ感と、冷めても硬くなりにくいのが特徴で、“ひと味違う用途多彩な”という意味から「彩(あや)」と名付けられましたが、現代では希少なお米でもあります。そんな幻の米をどうしてもおススメしたい!と、加藤さんの園地を訪ねました。

今回の探訪先

北海道 加藤さん
北海道
加藤さん
北海道美唄市の冷涼な気候と澄んだ空気、綺麗な水で育てられた「彩」。他の品種に比べて冷害や病気に弱く、収穫量が少ないため、最近ではほとんど作られなくなりましたが、爽やかな笑顔が印象的な加藤さんは子供のように目を離すことなく、日の出と日の入り、雨上がりには必ず「彩」に会いにいき、水の温度を調整しながら丹精込めて育てています。

生産者自慢の逸品

一粒一粒のつややかな輝き、
噛めば噛むほどに感じる粘りと甘味を感じて欲しい
  • 美味しいお米は美唄の水にあり!
    大地の栄養と愛情が自慢の味を育みます
    米作りは田んぼに水を溜めて育てるため、綺麗な水が重要。特にミネラルを豊富に含む水が適しています。さらに養分を含んだ川の水を溜めることでさまざまな栄養を吸収、一方で過剰な成分は水が流し出してくれるのです。また田んぼの水は、冬は稲を寒さから保護し、暑い夏には冷たい水で天然の冷房の働きをしてくれます。北海道は昼夜の寒暖差が激しいこともあり、お米は自身を守るために糖分を稲にぎゅっと閉じこめますが、美唄の水の美味しさをたくさん吸収した「彩」は、大自然が育んだ栄養と加藤さんの愛情をたっぷりと受け、感動の味へと昇華するのです。
    美味しいお米は美唄の水にあり!大地の栄養と愛情が自慢の味を育みます
  • お米の変化を毎日把握。ふっくらとモチモチとした食感を味わっていただきたい
    生育のポイントは「毎日会いにいくこと」。冷たい水を必要としていないか、少し温かくしてあげたほうがいいかを日々確認しながら、稲が美味しく成長しているかを葉の色でも見分けます。また、お米に含まれるデンプンは、アミロースとアミロペクチンに分けられ、アミロースが少ないと粘りが強く、ふっくらとモチモチとした食感になります。北海道米の中でも特に粘りが強くやわらかい低アミロース品種の希少なお米である「彩」。通常の米のアミロース分は17〜23%に対し、低アミロース米は5〜15%と言われており、「彩」は冷めても硬くなりにくく、お米好きには特にオススメです。
    お米の変化を毎日把握。ふっくらとモチモチとした食感を味わっていただきたい

レポーターもイチオシ! こだわりのポイント

  • point 01
    玄米から発芽させて苗作り
    玄米から発芽させて苗作り
    業者から種を仕入れずに、玄米から発芽をさせて翌年の苗を作っています。さらに毎年、温度変化を見極めながら、5月に田植えを行い、8月お盆後には水抜き、9月には刈り取ります。
  • point 02
    綺麗な水と稲わらで美味しい米に
    綺麗な水と稲わらで美味しい米に
    美味しいお米には何より水が重要。養分は多すぎないないほうがよく、代わりに前年に収穫した稲の籾 (もみ) を取り去った稲わらを飼料にしています。
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生産者直伝!おススメの食べ方

炊飯の際は規定の量より若干、水を少な目にして炊くのがコツ。希少なお米ということもあり、特にななつぼしなどとブレンドして食べるのもおススメです。シンプルな塩にぎりやネギ味噌をつけるだけで、お米が主役の食卓に!

レポート後記
レポート後記
A-styleグルメ担当より

園地には黄金色のたわわな稲たちが、一列にピシーッと揺られていて、この均等に育ったお米こそが名人の証なのだと教わりました。そして刈り取りの忙しい時期でも、お米についてのお話しを情熱をもって語る、加藤さんの大きな目はとてもキラキラと輝いていました。さらに大好きなお米が育まれる加藤さんの園地に、私たちの看板を立てさせていただいて感動。「彩」の素晴らしさを、皆さんにも知っていただきたいです。

※本特集ページに掲載している情報は2023年10月20日時点のものです。
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