世界のワインを巡る旅 アーカイブ

A-styleのワインアドバイザー監修のもと、世界各国のワインの特徴や味わい、
トレンドなどの情報とともにおすすめのワインをご紹介。

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ニュージーランドのワイン

佐藤ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

都内の星付きフレンチ、ラグジュアリーホテルで経験を積み、2017年にANAインターコンチネンタルホテル東京のシェフソムリエ就任。(社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ。

南北に長く、北島と南島からなるニュージーランドは、世界から注目される冷涼なワイン産地です。世界のワイン市場に本格的に登場したのは1980年代後半ですので、ニューワールドと呼ばれる産地の中でも新しい産地と言えます。環境面への取り組みにも力を入れており、環境保全型農法や有機農法の推進を積極的に行っています。99%以上のボトルワインにスクリューキャップが使用されていることも大きな特徴の一つです。

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白ブドウ、黒ブドウともに様々な品種が栽培されていますが、白ワインではソーヴィニョン・ブランが栽培面積でも生産量でも圧倒的に大きく、他品種と大差を付けての第1位となります。また、ニュージーランドでは、ワインの全販売量の8割以上を輸出が占めており、更にその輸出量の8割以上をソーヴィニョン・ブランが占めていることからもニュージーランドのソーヴィニョン・ブランが世界中から愛されていることがよく分かります。さわやかな柑橘類や、爽快感のあるハーブの香りに、トロピカルフルーツのニュアンスも持つニュージーランドのソーヴィニョン・ブランは、もちろん日本でもとても人気があり、和食と合わせてもおいしいワインです。

赤ワインの注目はピノ・ノワールです。ピノ・ノワールと言えば、真っ先に上がるのがフランスのブルゴーニュですが、冷涼なニュージーランドではそれに匹敵するような素晴らしいワインが造られています。更に、すっかり高くなってしまったブルゴーニュに比べ、価格の面でもまだまだお手頃です。エレガントで華やかな中に果実の凝縮感が感じられる柔らかなワインです。親しみやすく、日本の家庭料理とも相性の良いニュージーランド産ワインを是非ご家庭でもお楽しみください。

アメリカのワイン

佐藤ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

都内の星付きフレンチ、ラグジュアリーホテルで経験を積み、2017年にANAインターコンチネンタルホテル東京のシェフソムリエ就任。(社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ。

新世界のワイン産地の代表格と言えるアメリカ。近年ではワシントン州やオレゴン州、ニューヨーク州で生産されるエレガントなスタイルのワインに注目が集まっていますが、アメリカ全生産量の80%を占めるカリフォルニア州のワインの日本での知名度と人気は依然として一番高いのではないでしょうか。
カリフォルニア州の中でも、並べて名前の挙がることが多いのがナパとソノマの2つの産地ですが、その2つの違い、特徴をご存知でしょうか?

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まず、ナパはサンフランシスコから車で一時間程の位置にあり、約480のワイナリーが存在しています。カベルネ・ソーヴィニョンが栽培面積の約半分を占めますが、シャルドネやソーヴィニョン・ブランからも質の高いワインが生産されています。ナパの中でも、地域ごとに多様な気候条件があり、その影響下で造られるワインのスタイルも多様です。ただ、全体的な印象としては果実味がしっかりしていて、力強いワインが多く、それがナパのワインのイメージとなっています。一方のソノマは、ナパの西に位置し、ナパの2倍以上の広さの産地です。多様な気候条件の下で50種類以上のブドウが栽培され、400以上のワイナリーがあります。様々なスタイルのワインが生産されていますが、代表的なブドウとしては、ピノ・ノワールとシャルドネが挙げられます。内陸にあるナパは温暖なイメージですが、海からの影響を受けるソノマは冷涼な気候となります。ですので、冷涼な気候に適したピノ・ノワールとシャルドネからエレガントで質の高いワインが生産されています。

あくまでザックリとした印象で2つの産地を比較するのであれば、ナパは力強いカベルネ、ソノマは力強さとエレガントさを兼ね備えたピノ・ノワールが象徴的なワインと言えるのではないでしょうか。2つの産地のワインを、それぞれの産地の個性を感じながらお楽しみください。

ドイツのワイン

佐藤ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

都内の星付きフレンチ、ラグジュアリーホテルで経験を積み、2017年にANAインターコンチネンタルホテル東京のシェフソムリエ就任。(社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ。

ドイツはヨーロッパの主な生産国の中で、最も北に位置する伝統的ワインな生産国です。日本では甘口白ワインの生産国というイメージが今でも少し残っているかもしれませんが、実際には辛口のスタイルが主流となり、質の高い赤ワインも数多く造られています。

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ドイツでは、国際品種や個性的な交配品種から様々なスタイルのワインが造られていますが、中でも白ワインはリースリング、赤ワインはシュペートブルグンダー=ピノ・ノワールなどすばらしいワインが生産されています。リースリングは生産地域、生産者によって様々な表情を見せてくれる品種です。スタイルによって、フレンチ、中華、和食、更にはデザートと合わせて楽しむことができる懐の広い品種と言えますし、その多様性はレストランで働くソムリエにとっても心強い味方となります。ピノ・ノワールも同様に育った土地や、育てた生産者の個性を反映する品種です。

ドイツのリースリングとピノ・ノワールはニューワールドのそれとは勿論異なる個性を持ちますし、ヨーロッパの伝統国であるフランスやイタリアとも違う表情を持っています。しっかりとした個性を持ちながら、どこか奥ゆかしさを感じさせるスタイルは日本の消費者のお好みにもぴったりと合うはずです。

日本のワイン

佐藤ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

都内の星付きフレンチ、ラグジュアリーホテルで経験を積み、2017年にANAインターコンチネンタルホテル東京のシェフソムリエ就任。(社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ。

「日本ワイン」が国産ブドウを原料とした果実酒であると法的に定義されたのは、つい最近の2015年のことでした。ここ数年で日本ワインの評価、注目度は国内外で高まってきました。これは美味しいワインを造り出す生産者の皆さんの努力の賜物に他なりません。また、それだけ日本人の生活の中にワインの存在がしっかりと根付いた証とも言えるのではないでしょうか。現在は47都道府県のうちのほとんどでワインが造られるようになりました。その中でも今回は、生産量1位の山梨県、2位の長野県のワインに注目しました。

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山梨県は生産量もワイナリーの数も日本随一で、日本のワイン造りの原点とも言える産地です。現在約80軒のワイナリーがあり、この数は日本全体の約3割程度を占めています。山梨県で最も有名なブドウは甲州で、生産量も最多で、海外からの注目度も高い品種です。生産者によって様々なスタイルに仕上げられるので、一言で個性を表現するのは難しい品種ですが、多くは穏やかでバランスの取れた果実味と酸味、後味に心地良い苦味があり、幅広いお料理に合わせやすいワインに仕上がっています。数ある甲州の中からお好みのスタイルを探してみるのも楽しいですね。

生産量2位の長野県は、日本で最も活気のあるワイン生産地の1つです。2017年10月時点で36軒だったワイナリーの数は、もうじき50軒にとどきそうな勢いです。気候条件に恵まれている為、ヨーロッパ系の品種が多く栽培されています。特にシャルドネやメルローは秀逸なものが多く、海外のコンクールでも多くの賞を獲得しているワイナリーがあります。世界のワインに引けをとらない長野のシャルドネやメルローを是非お試しください。

スペインのワイン

佐藤ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

都内の星付きフレンチ、ラグジュアリーホテルで経験を積み、2017年にANAインターコンチネンタルホテル東京のシェフソムリエ就任。(社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ。

スペインでは気軽に楽しめるスパークリングワインのカヴァや、食前、食後に活躍するシェリーなど、多種多彩なワインが造られ、スペインワインは日本でも近年人気が上昇しています。

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スペインの国土はイベリア半島の大半を占め、フランスとポルトガルと国境を接しています。2017年のワイン用ブドウ栽培面積は世界第1位で、生産量も世界第3位のワイン大国です。17ある自治州の全てでブドウ栽培が行われており、バラエティ豊かなワインが生産されています。

白ワインや赤ワインもスペイン固有の品種を使った素晴らしいワインが数多く生産されており、シャルドネやカベルネといった国際品種とはまた異なる個性で楽しませてくれます。特にテンプラニーリョから造られる赤ワインには秀逸なものが多く、比較的お手頃な価格で少し熟成したヴィンテージや上級キュヴェを楽しむことができます。
少しずつ気温が下がり、美味しい食材が登場してくる秋、冬は、多彩なスペインワインが食卓で大活躍する季節です。

カヴァはフランスのシャンパーニュと同様に瓶内二次発酵で造られるスパークリングワインです。生産地域は限定されておらず、様々なスタイルのカヴァが存在するのが特徴です。ANAショッピング A-styleでも老舗のワイナリーにオリジナルラベルのカヴァを造ってもらっています。この「星空カヴァ」は糖を加えずにキリっと辛口に仕上げたバランスの良いカヴァです。ラベルは飛行機が描かれたポップなデザインで、プレゼントにもパーティにも活躍してくれる1本です。

ポルトガルのワイン

佐藤ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

都内の星付きフレンチ、ラグジュアリーホテルで経験を積み、2017年にANAインターコンチネンタルホテル東京のシェフソムリエ就任。(社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ。

ポルトガルワインの国際的な評価は、ここ数年で急上昇しています。250種を超える土着品種、多彩な気候、土壌から生み出される個性豊かでバラエティーに富んだワイン。伝統を守りながらも、新たなスタイルへの改革も進んでいます。

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主となる産業はオリーブ、小麦、ワイン等の農業ですが、特にワインにとって重要なコルクが主要な輸出製品の1つとなっています。ポルトガルでは世界のコルクの約半分が生産されているのです。また、ポートとマデイラという酒精強化ワインの銘産地としても有名です。

日本ではポルトガルと言えば、スティルワインよりもポートワインのイメージの方が強いのではないでしょうか。優しい甘さを持つポートワインは食後にそのままでもお楽しみいただけますし、チーズやデザートと合わせても、それぞれの味わいを引き立ててくれます。
また、ポルトガルでは魚介と米の消費量が多く、日本と似た食文化を持っています。現地では地元の土着品種から造られる多種多様なワインが日々の食事と合わせて楽しまれています。つまり、ポルトガルのワインは日本の食卓にも寄り添うものが多くあるということが言えます。

ヴィーニョ・ヴェルデのようにフレッシュで爽やかな白ワイン、トゥーリガ・ナショナルという土着品種から造られる豊かな果実味を持ちながらもエレガントさのある赤ワイン、ポルトガルにはまだまだ日本では馴染みのないワインが沢山あります。多種多様なスタイルのポルトガルワインから、様々な発見をお楽しみいただけるはずです。

イタリアのワイン

佐藤ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 佐藤ソムリエ

都内の星付きフレンチ、ラグジュアリーホテルで経験を積み、2017年にANAインターコンチネンタルホテル東京のシェフソムリエ就任。(社)日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ。

イタリアワインのバリエーションの豊かさは世界一と言っても過言ではありません。北から南まで20州全てでワインを造っており、更に固有の土着品種が豊富でその数は2,000種以上とも言われています。整然と整ったイメージのフランスワインの世界に比べると、イタリアワインの世界はある意味で混沌としていて、全貌を把握するのは簡単ではありません。しかし、その混沌こそがイタリアワインの魅力であり、混沌を受け入れることでより一層ワインを楽しむことができるとも言えます。

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イタリアを大きく分けると、北部、中部、南部となります。まず北部で有名なのは、ピエモンテ州でネッビオーロという品種から造られるバローロ、バルバレスコ。ヴェネト州には陰干ししたブドウから造られるアマローネがあります。赤ワインだけではなく、ロンバルディア州にはシャンパーニュに匹敵する品質のスパークリングワイン、フランチャコルタもあります。

中部のトスカーナ州にはお馴染みのキャンティ・クラッシコがサンジョヴェーゼという品種から造られています。また同じ州内にブルネッロ・ディ・モンタルチーノという高名な赤ワインがありますが、このワインに使われるブルネッロというブドウは、実はキャンティに使われるサンジョヴェーゼの別名で、同じ品種なのです。別の地域ではモレッリーノ、また別の地域ではプルニョロ・ジェンティーレとも呼ばれています。品種の別名が多数存在するのもおもしろいですね。
南部にも様々な魅力的なワインがありますが、このまま続けると何ページあっても終わりません。このようにイタリアワインの世界は多種多様な魅力に溢れています。この愛すべき混沌に飛び込んで、お気に入りの1本を探し出してみてください!

ジョージア(グルジア)のワイン

今井ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 今井ソムリエ

(社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2007年にボルドー大学醸造学部公認ワインテイスターを取得。ANAインターコンチネンタルホテル東京のF&Bダイレクター就任。

ワインの発祥地が東ヨーロッパのジョージアであることをご存知でしょうか?平成30年の初場所で優勝した栃ノ心の出身地ということで注目を浴びたジョージアは、我々日本人にはあまりなじみのない国です。しかしワイン業界では現在、そのプロフェッショナルが注目する流行の産地となっています。ソビエト連邦崩壊後にロシアから独立、グルジアからジョージアに改名したこの小さな国でワイン造りが始まったのは今からなんと8,000年前で、フランスやイタリアなどの有名なワイン産地よりもはるかに古い歴史を持っています。

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この国が注目を浴びるようになったのは、クヴェヴリと呼ばれる、甕(かめ)で造られる伝統的なワイン製造法が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたことがきっかけでした。同時に、その製法で造られるオレンジワインが世界的な脚光を浴びるようになったのです。さらにジョージアは土着品種の宝庫とも言われ、現在確認できているだけでも525種類もの固有品種を擁しています。その中には爽やかでフレッシュな「ルカツィテリ」や、アロマティックな「ムツバネ」といった白ブドウ、豊富な酸とタンニンが特徴の「サペラヴィ」などの黒ブドウの古代品種が多く含まれています。

とは言え、ジョージアワインの年間生産量のうち、クヴェヴリ製法のワインが占める割合はおよそ10%に過ぎず、それ以外の大規模なワイナリーも多数存在している状況です。言うなれば、古代と現代のワイン文化が共存しているところがこの国の懐の深さで、近代的な醸造施設のワイナリーで造られるお値打ちなワインのレベルの高さも決して見逃してはいけません。かつて楊貴妃やクレオパトラも愛飲したと言われる、最古で最新のジョージアワインをぜひA-styleでお楽しみください。

チリのワイン

今井ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 今井ソムリエ

(社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2007年にボルドー大学醸造学部公認ワインテイスターを取得。ANAインターコンチネンタルホテル東京のF&Bダイレクター就任。

長年、日本市場で圧倒的な強さを誇っていたフランスを退けて、2015年からワイン輸入量でチリが第1位となりました。その最大の魅力はわかりやすい味わいと安定した品質、さらに比較的低価格で楽しめるところです。もともとワイン造りのコストが安い国ですが、日本との自由貿易協定によりさらにその強みを増してきました。

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地形的に東西南北を山・海・南極・砂漠に囲まれており、そもそも疫病が侵入しにくい地理であること、さらに乾燥した気候であることから、オーガニック認証を取得するワイナリーが増えてきています。

ともすれば、チリワイン=濃い赤ワインという画一的なイメージが長年定着していましたが、最近は1,400kmにも及ぶ細長い、自然環境に恵まれたテロワールを生かしたいという生産者が登場し、自らの手により、身の丈にあったワインを造る意思を持って、新しいムーブメントを起こしています。元々は地元消費用として使われていたブドウ品種「パイス」が最近取り沙汰されているのもその流れの一端です。大手ワイナリーの安定感と、小規模生産者の個性によりチリワインは多様性と洗練度を増していくことでしょう。

パワフルなチリワインも良いですが、エレガントなチリワインはいかがですか?

南アフリカのワイン

今井ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 今井ソムリエ

(社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2007年にボルドー大学醸造学部公認ワインテイスターを取得。ANAインターコンチネンタルホテル東京のF&Bダイレクター就任。

南アフリカは未開拓のワイン産地に思われますが、そんなことはありません。ワイン生産国としてはニューワールドにカテゴライズされるものの、初めてワイン造りが行われたのは17世紀に遡ります。1994年のネルソン・マンデラ政権下でワイン輸出市場が開放された後、世界的な主要ワイン生産国となりました。

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以前は大量生産、安いワインのイメージが強かったですが、若い世代の醸造家が世界のワイン産地を訪れて貪欲に学んだ結果、日々品質が向上し続けています。(私が2006年にフランス、ブルゴーニュ地方でブドウを収穫していた頃もすでにたくさんの南アフリカ人研修生がいたのを覚えています。)

白ワインの生産量が若干多く、爽快なソーヴィニヨン・ブラン、エレガントなシャルドネ、幅広いスタイルを持つシュナン・ブランが代表的ですが、近年は赤ワインの割合が増えてきています。

ブドウ栽培に適した多様性に富んだ土壌とそれを下支えする醸造技術により、フレッシュさの際立った高品質なワインが造り出されていますが、そのポテンシャルの高さとは裏腹に価格はまだまだ抑え気味です。そのコストパフォーマンスの高いワインを味わってみませんか?

オーストラリアのワイン

今井ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 今井ソムリエ

(社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2007年にボルドー大学醸造学部公認ワインテイスターを取得。ANAインターコンチネンタルホテル東京のF&Bダイレクター就任。

日本の国土の約20倍の大きさを誇るオーストラリアは世界第5位(2017年)のワイン生産国です。ワイン産地としてヨーロッパと比べると歴史は浅いですが、その多様な土壌と安定した気候、世界最先端の醸造技術、既成概念にとらわれない柔軟な発想から多彩なスタイルのワインが造られています。ぶどう品種をラベルに表示していたり、コルクの代わりにスクリューキャップを積極的に採用していたり、消費者重視の姿勢もオーストラリアワインファンが多い理由と言えるでしょう。

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濃厚なシラーズが赤ワインのイメージが真っ先に思い浮かべる方が多いかと思いますが、それ以外のワインの多様性もオーストラリアワインの魅力です。昨今は温暖化により重たくなりすぎないようにワインに酸をいかに残すのかが生産者の腕の見せ所で、みずみずしい果実味を求めて、ぶどうの栽培面からワインの醸造方法までエレガントに仕上げるスタイルが今の流行です。

一言では決して言い尽くせないオーストラリアワインの多様性と現在進行中のトレンドの変化に今後も要注目です。

ギリシャのワイン

今井ソムリエ

監修A-style ワインアドバイザー 今井ソムリエ

(社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ。2007年にボルドー大学醸造学部公認ワインテイスターを取得。ANAインターコンチネンタルホテル東京のF&Bダイレクター就任。

ギリシャは近代オリンピック発祥の地であることは有名ですが、ワイン産地としても5000年以上の歴史があります。本土とエーゲ海の島々のいたるところでワイン作りが行われており、300種以上の土着品種が存在し、まさにブドウ品種のデパート。

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中でも注目なのが、サントリーニ島の固有品種「アシルティコ」。ピュアで力強いミネラルと引き締まった酸が魚介類や野菜と相性がよく、和食の献立にはぴったりの白ワインです。また、赤ワインでは、ギリシャ語で「酸と黒」の意味を持つ「クシノマヴロ」がお勧めです。複雑なアロマとしっかりとしたストラクチャーや豊富なタンニンを備え、熟成のポテンシャルの高い、神秘的なキャラクターです。イタリアの「ネッビオーロ」や、フランスの「ピノ・ノワール」とよく比較されますが、この2品種に負けず劣らずの独自のユニークさを持ち合わせています。

ギリシャワインを通して、ワインの多様性を体感してみてください。

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