
2025.6.10
夏の食材とワイン

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夏の味覚と、大人の食の楽しみ
夏の食卓に欠かせないのが、太陽をたっぷり浴びた旬の食材たち。中でも瑞々しいトマトやナス、ピーマンといった夏野菜は、見た目にも鮮やかで、食欲をそそります。軽くグリルしてオリーブオイルと塩をふるだけで、素材本来の旨みが際立つのも魅力です。
暑さが続くこの季節には、こうしたシンプルで滋味深い料理が体に心地よくなじみます。四季の移ろいを感じながら食を楽しむことは、日本ならではの贅沢な時間。その食卓に、料理と互いに引き立て合うワインが加われば、より幸福なひとときとなることでしょう。
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夏の料理と引き立て合うワイン選び
軽やかな夏の料理に合わせるなら、ワインも涼やかで香り高い一本を選びたいところ。例えば、カプレーゼやラタトゥイユ、グリルした夏野菜には、世界各国のロゼワインがよく合います。プロヴァンスの華やかで繊細なタイプ、チリの果実味豊かなタイプなど、同じロゼでもその個性はさまざま。少し低めの温度から始めて爽やかさを楽しみ、時間の経過とともに印象が変化していくのも、ロゼならではの魅力です。
ハーブや柑橘が香る料理には、ソーヴィニヨン・ブランが好相性。中でもニュージーランド産の香りが華やかで、味わいが爽やかなタイプは、香草焼きや冷しゃぶなどともよく合います。
また、トマトの酸味や甘みに寄り添うワインとしては、ミネラル感のあるイタリアのピノ・グリージョや、骨格のあるスペインのロゼも頼れる存在です。
夏に美味しいピリ辛のエスニック料理や、スパイシーな焼き鳥には、リースリングもよく合います。酸と旨味のバランスが絶妙で、暑い日でもするすると杯が進みます。夏の一皿に、小さな発見を添えてくれるのも、これらのワインの魅力です。
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ワインで週末の食卓を、上質な時間に
忙しい毎日でも、週末のひとときには季節の料理とワインで、ゆったりとした食事を楽しみたいものです。冷やした白ワインを片手に、夏野菜のマリネやグリル料理を味わう。あるいは、土用の丑の日に向けて、鰻の蒲焼と赤ワインで少し贅沢な晩酌をするのもおすすめです。鰻とワインの相性をさらに高めるちょっとした工夫をお教えしましょう。特に、ボルドーのようなカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインと合わせる際は、ぜひ蒲焼に粉山椒をひとふりしてみてください。驚くほどワインとの親和性が高まります。
食事とワインの相乗効果が生まれると、その時間はより一層上質なものに。
当サイトでは、こうした夏の食材に寄り添うワインを多数ご紹介しています。この夏、あなたの食卓にぴったりの一本を、ぜひ見つけてみてください。