A-styleのワインアドバイザーを務める佐藤ソムリエが今、ぜひ飲んでいただきたい赤ワインを5本厳選しました。
【佐藤ソムリエコメント】
ヨーロッパを代表するスペイン、フランス、イタリア、そして近年注目の集まる南米からはアルゼンチンとチリのワインを選び、テンプラニーリョ、メルロー、アリアニコ、マルベック、ピノ・ノワールと代表的な品種を揃えました。各国のスタイル、品種の個性を良く表した王道とも言えるタイプの赤ワインのセットです。様々なシチュエーションに合わせてご堪能ください。
セット内容
「絆」という意味のエル・ビンクロは1株に3kgのブドウしかつけない厳しい収量制限で果実味を濃縮させ、100%樽熟成しテンプラニーリョの潜在力を最大限に引き出しています。赤いプラムの香りを主体とする力強くフルーティなアロマ。軽やかな樽香が長い余韻を生みます。複雑味のある濃厚な味わいで豊かな酸を湛え、涼やかな清涼感が口内に広がります。
『ル・パン』や『ヴュー・シャトー・セルタン』といった銘醸ワインを生み出してきた、ティエンポン家が所有しているシャトー。フラン・コート・ド・ボルドーの地に造った素晴らしいワインは、銘醸ワインを生み出すどころか、ボルドー最小のアペラシオン自体をも有名にしてしまいました。1983年のファースト・ヴィンテージより評論家に絶賛されている人気シャトーです。濃厚な果実味に、伸びやかな酸がありバランスの取れた味わいです。
イタリア、カンパーニャ地方の代表的なブドウであるアリアニコ種100%で造られた、親しみやすい赤ワイン。ステンレスタンクで発酵、フランス産バリック(新樽)で10ヵ月熟成させました。赤いベリー系果実や、スパイシーなアロマが魅惑的な1本です。コーレとはイタリア カンパーニャ州の方言で”ハート”の意。ラベルはオーナーであるシルビア・インパラートの娘のデザインで、モンテヴェトラーノの精神である、人生、ワインへの愛を表しています。
世界に名を馳せる、アルゼンチン最大級とも言われるワイナリー、「カテナ社」の赤ワインです。アンデス山脈の麓のカテナ家が所有する畑の中で、マルベックの質が高いとされる地区のブドウを選定して造られます。アルゼンチンで花開いたとも言われるマルベックの魅力と、カテナ社の高い技術が見事に表現された、コストパフォーマンスに優れた1本。ブラックチェリーや花の香りが特徴の、比較的重めのリッチな口当たりが特徴です。
地質学者でもあるペドロ・パッラ氏がチリのテロワール(土壌)にこだわり手掛けるワインです。パッラ氏はフランスでブドウ栽培の基礎を学び、地質学の博士号を取得した数少ないブドウ樹に関するテロワールの専門家です。そんなパッラ氏が自身のブランドとして立ち上げたのがクロ・デ・フとなります。このワインは石灰岩質土壌と火山性土壌の二つの畑から取れるブドウをブレンドして造られるワインです。ステンレス100%の造りで非常にピュアな味わいのワインです。
インフォメーション
<プロフィール>
学生時代のフランス留学でワインに出会い、ソムリエを目指す。
都内の星付きフレンチ、ラグジュアリーホテルで経験を積み、2017年にANAインターコンチネンタルホテル東京のシェフソムリエ就任。
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