2015年は、春から夏にかけて気温の高い日が続いたため、アレグリーニでは丘陵地帯のブドウ畑で2度灌漑を実施。8月20日以降からは適時の降雨からも恩恵を受け、ブドウは非常に良いバランスで生育。凝縮した果実味と、芳香をもたらすフェノール類を十分に備えたブドウが結実しました。総じてこのヴィンテージのワインは長命で複雑、アルコール分が平均より僅かに高く、酸と果実味のバランスに優れている特徴をもったワインが生み出されました。グラスに注ぐと、レーズンやバニラなどの甘やかなアロマに、ブラックペッパー、クローブ、シナモンなどの複雑かつ洗練されたニュアンスを感じます。口に含むと、しなやかで柔らかいタンニンを含む凝縮した果実のエキスが広がります。2015年の特徴である綺麗な酸味とアマローネを彷彿させる濃厚な味わいとの見事なバランスに魅了される仕上がりです。