力強く複雑で砂糖漬けのフルーツやナッツ、ヘーゼルナッツの香り。味わいは洋ナシやアップルコンポートのフルーティさとシナモン、リコリス、フレッシュミントのスパイシーさが見事に調和し、ワインに溶け込んだドサージュがエレガンスや驚くほど長い余韻、素晴らしいフレッシュさを与えています。緻密な酸やミネラル感、透明感や伸びやかさ、そして丸く完璧なバランスと気高さを表現するピノ・ノワールの聖地ヴェルズネイで樹齢60年の最上区画を所有。風貌からも職人気質が見て取れる現当主ジャン・リュック・ラルマンの曾祖父の代からブドウ栽培を行っており、シャンパーニュ造りは1951年に開始しました。かつてボランジェやランソンにブドウを供給し、それらのメゾンのクオリティを支えていた畑は、熟度とミネラル感のバランスが素晴らしいブドウが得られる絶好のテロワールですが、ジャン・リュックは贅沢にもそれぞれの樹で一番出来の良いブドウしか収穫せず、摘み残したブドウは土に還して肥料にしているといいます。近年ボランジェやランソンといった有名メゾンとの契約が終了したことによる彼らのシャンパーニュの更なる品質の向上から目が離せません。僅か4ヘクタールの所有畑にて、これほど贅沢なシャンパーニュ造りを行っているため、入手困難な生産者の一人でもあります。